あきのよるのつきのはなし
いつまでもみんなわたしのうえをあるきつづけるとちかいなさい。
まよなかのみちはねごとをいっていました。
みちのうえでねていたいぬがこわいゆめをみてめをさましました。
まちじゅうのひとからにおいがするのに、かいぬしがみつからないゆめでした。
いぬはくんくんはなをならすとせなかをそらしてとおぼえをしました。
つきがおおきくみえました。
とおぼえをきいたぬすっとは、つまのまついえににげかえりました。
ぬすっとのつまはびょうきでした。
にげていくぬすっとをカーテンのすきまから、くすりやのむすめがみていました。
むすめはぬすっとにこいをしていました。
あした、むすめはぬすっとにくすりをそっとてわたすでしょう。
むすめのわたすのはくすりであって、どくではないとつきはしっていました。
まちはずれではりょうてがひだりてのおとこがねむっているようです。
おとこはものごいでした。いぬにいわせるといつもあそんでくれるひとでした。
おとこはおちばでねどこをつくっています。
おちばはじぶんがまだみどりいろのわかばだったころのゆめをみていました。
つかれたおとこはあたたかくねむっていました。
みんなぐっすりおやすみなさい。
つきはそろそろたいようをおこしにいくころだとおもいました。
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